教育方針
当研究室では、科学的論理思考とレギュラトリーサイエンスの素養を持った人材の育成を目指しています。
自然弁証法の中に、「対立物の相互浸透の法則」があります。
これは、対立する事物が相互に浸透しながら発展するという法則です。
規制緩和という言葉に代表されるように、得てしてレギュレーション(規制)はイノベーションを阻む言葉として取り上げられることが多いと思いますが、医薬品等の開発でもレギュレーションは単にイノベーションを阻む存在なのでしょうか。
医薬品等は、品質、有効性及び安全性を確保するため、国際的にも規制調和した、厳格な薬事レギュレーションを遵守した上で開発することが求められています。
製品の流通後も、製品品質の維持・向上を図り、適正使用を確保するとともに、偽造薬や不良品の市場迷入を防止等するため、様々なレギュレーションが導入されています。
このようなレギュレーションは厳格である一方、開発の障害となるのではなく、真のイノベーションを達成するために、イノベーションの目的に応じて、現実的で適正なものに調和していることが求められています。
当研究室では、レギュレーションとイノベーションの相互浸透による医療イノベーションに資する人材の輩出を目指し、原則、全ての学生さんにドライ研究とウエット研究を体験してもらう予定です。
到達目標
1~2年目 : 研究の目的と意義を説明でき、自立して研究できる。
2~3年目 : 熱意をもって研究テーマを説明でき、自律して研究できる。
3~4年目以上 : 研究テーマを開拓し、自律して研究できる。
その他
研究テーマの決め方 : 学生さんの希望を聞きながら、絞り込んでいきます。
研究の進め方 : スタッフ等と相談しながら研究を進めます。
セミナー等 : 週一回のmeeting(事務連絡程度)、朝メール、Progress report(不定期)